3歳児検診に行ってきました
福岡市東区の3歳児検診は歯科医師会に入っている先生が順番(?)に割り振られて、担当させられるのですが今回は私とN先生が担当となり、猛暑日の中 1時から出かけてきました。
10数年前初めて担当したときは、今ほどではなかったのですが、最近のお母様方はメイクがバッチリ決まっているのに、お子様の口の中は(歯科検診を受けるというのに)食べかすだらけ。如何したのかお聞きたら、つれてきてお腹が空いたというのでさっき食べさせたとか、ムズガルのでチョコレートを食べさせたとの返事。
こういうお母様が一人とか二人なら、たまたまお母様が忙しかったので家で子供さんに食事させて歯を磨いてくる時間がなかったあろうと思うことも出来るのですが、私が担当した40数名のうちの5~10名がそういう状態だと、こういう時代なんだと割り切らなければやってゆけないと観念しました。
さて本題は、子供の歯並びの問題です。
検診に行くたびに最近の子供さんは、すきっぱの子が少なくなってきたなと思っていたのですが、今回はついにゼロになってしまいました。(幼児期の歯の隙間のことを 霊長空隙と発育空隙と
呼んでいます)
きれいな歯並びで何が悪いとお思いでしょうが、3歳児で隙間がなくきれいな歯並びだと、永久歯に生え変わったときとてもあごの中に入りきれません。顔が大きくなるのだから当然顎も大きくなって永久歯も収まるとお思いの方がいるかもしれませんがそれは絶対に無理です。(横幅と奥行きが今の2倍になれば可能かもしれませんが、それはありえないと思います)
将来はガチャ歯になることがほぼ間違いなしなのです。
なぜあごが小さいのでしょうか?お子様の食生活でしっかり咬まなければなければ食べられないものを食べていないことが原因と思われます。一時期いわれた 『おかあさんやすめハハキトク』 のようなものをメインに食べているのではないでしょうか? 入れ歯でもないのに入れ歯で硬いものや繊維性のものが食べられなくなった人と同じようなあまり咬まなくてすむ食事を幼児がしているのです。何かおかしいと思いませんか?
このままの食生活を続けていったときの10年後のこの子達の口の中を想像すると鳥肌が立ちそうです。
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